恒例の土曜日RUN/2016.06.11

恒例の土曜日RUN。
梅雨入りしたそうだけれども、普通に晴れていて(笑)、しかも暑くて往生した。
花の色は、紫陽花をはじめ、すっかりリトマス試験紙の色、これも梅雨時の風物詩だね。

今週はRUNのみで、筋力トレーニングはせず、もっぱら疲労回復に努めた。
今までの経験から、内臓や脳から疲労が抜けるまで、ほぼ一週間かかる事が分かっていたので。
私は元来怠け者なので、完全休養にすると、「もうやらなくてもいいかな」と、ついつい甘えてしまう。
それを、週二回のRUNで、防いでいる訳だ。

先日の「ハムレット」、自分でも意外な「先代国王の霊魂」に、驚くほどの好評を頂いている。
実は、この役には、クローディアスより数十倍苦心していた。
基本的には朗読なので、台詞を覚えなくても良かったのだけれども、この役の台詞は、身体に入れる必要がある、と感じて、覚えて臨んだ。

一番難しかったのは、兄弟が持つ、共通のDNAの表現だった。
勿論、役柄の上での事だけれども、先代国王とクローディアスと、「声のどの部分を共通項にするか」と言う事。
そして同時に、兄と弟の個性差も出さなければならない。

色々試してみて、今回は、一番判別し易い中帯域を、声の共通項に選んだ。
個性差の方も、考えた挙句、今回は「息の量」で表現を分ける事にした。

先代国王は、誠意あふれる人物と想定し、他人のために惜しみなく力を使う人物=言葉一つ一つに惜しみなく息を使う、と言う手法を用いた。

一方、クローディアスは、策を弄して人を操る人物と想定し、他人のためには最低限の力しか使わない人物=言葉を少ない息で滑らかに発する、と言う手法を用いた。

後半で歌う、クローディアスの祈りの歌は、それを逆にして、息を多く使う部分を作り、彼の本音の心情を表現しようと試みた。
有難い事に、お陰で、歌もとても気に入って頂けた様で、幸せだ。

この、加藤千晶さん作曲のクローディアスの歌「罪の重荷」は、10月21日のリサイタルで、加藤さん自身の手によって、コンサートピースとして、ロングバージョンにてお届けする予定。

一つの公演が終わっても、それを更に進化させて、皆様にお届けできるのは、とても嬉しい事だ。