恒例の火曜日RUN/2018.02.06

恒例の火曜日RUN。
雲ひとつない青空、そこから暖かい日差しが注がれるけれども、キーンと冷たい風が、それを何処かへ連れて行ってしまう。
ただ、その寒さの向こうに、何となく春を感じて、ちょっとワクワクする。

先日、懇意にして頂いている、佐野由紀先生からの御依頼を受けて、山梨県立甲府東高等学校へ合唱指導に行って来た。
三ヶ月ぶりの甲府は、すっかり冬景色になっており、時折顔を見せてくれる富士山も、冬の空気のせいか一段とクリアに映る。
駅前すぐのサドヤワイナリーで、先生とランチをご一緒しながら、季節の移ろいを新鮮に感じていた。

近年、高等学校の演劇・合唱等、表現芸術のレベルの高さには驚くばかり。
今回も、Javier Bustoの "O magnum mysterium" を歌うと聞いて、それに輪をかけて驚かされた。
私の高等学校時代の合唱と言えば、猫も杓子も「大地讃頌」…いやいや、あれも良い曲だけれども。

もっと驚いたのは、彼らのモチベーションの高さだ。
あんなにも心から歌うことを楽しんでいる姿を、久しく見ていなかった気がする。
すっかり嬉しくなってしまい、気が付けば3時間余りの熱血指導(笑)。

指導が終わって、先生が生徒さん一人一人に感想を聞いてくださり、「とても楽しかった」「とても分かりやすかった」との評を頂き、嬉しかった。
私は、演奏法の例えとして、「襖を蹴破る様に」とか「障子をそぉーっと開ける様に」等、独特の例えをしてしまうらしいので、ちょっとホッとした。

もっと嬉しかったのは、「表現のポイントが分かって来ると、もっと演奏が楽しくなる」と口を揃えて言って頂けた事。
そう、やみくもに回数ばかり重ねてしまうと、やがては苦痛になってしまう。
どう表現すれば良いか、そして、そのためにはどう言う技術を使えば良いか、を明確にする事で、モチベーションは日々新しくなって行く。

帰りの列車の中で、自分自身も「音楽の楽しみ方を思い出させてもらった」と感じた。

楽しむ事、楽しませる事を忘れた音楽は、既にその存在価値を失っているのだから。