恒例の土曜日RUN/2018.09.22

恒例の土曜日RUN。
昨夜来降り続いていた雨も、スタート時には、もうすっかり上がり、それに伴って気温もぐんぐん上がった。
昨日の寒さから、その対策にウィンドブレイカーを着ていたけれども、慌てて脱いで腰に袖を結び付けた。

やっと現実が戻る覚悟が出来て、残り二作品の稽古と、通常業務に勤しんでいる。
公演中は、免疫力低下と体力消耗を防ぐために、筋力トレーニングも体幹のみにしていた。
それを、昨日から通常通りのトレーニングに戻したため、今朝は身体中が筋肉痛である。

次の作品では、モーツァルトのオペラ「魔笛」から、高僧ザラストロのアリアを歌う事になっている。
バスのアリアの中でも、かなりの低音を響かせなければならない、難曲の一つである。
そのために、荒々しくならない程度にではあるけれども、男性ホルモンの分泌を促さねばならない。

「お気に召すまま」のエイミアンズ役には、ザラストロよりも柔らかい音色を設定したので、筋肉量は現状維持で、より柔軟に機能させるトレーニングにシフトしていた。
それを、トレーニングによって筋肉に対する刺激を増やし、若干重厚な音色へと変えて行く予定である。
こうした声質へのフィジカルアプローチは、現状の声質のみでキャラクターを決める傾向にあるクラシック歌手には、珍しい事なのかもしれない。

ただ、ジャンルをクロスオーバーする上で、フィジカルアプローチなしには、すぐに声を壊してしまうだろう。
実際、若い頃には何度か、公演中に声を壊して、情けない思いをした事がある。
あの時に、今の様なアプローチを知っていたら…、と思うと忸怩たるものがある。

良く「大変でしょう」と言われるけれども、手入れをしながら長く使って行くのは楽しいものだ。
人間の機能は、使い捨てではない事は勿論だけれども、手入れ次第で、様々な光り方をするものなのだ。
その楽しみを味わえるのは、こだわりを持った人間、つまり私の様な職業の人間であろう。

そんな事を考えながら帰宅する頃には、天気はすっかり晴れ。

よぉし、洗濯してしまおうか!