恒例の火曜日RUN/2019.06.25

恒例の火曜日RUN。
スタートしようとして、向こうの空を見ると、もうすっかり夏空である。
このまま夏に突入してしまうのだろうか、梅雨らしい梅雨も来ないまま、紫陽花と蝸牛が戸惑っている様にも思える。

7月5日の公演で、何よりお楽しみ頂きたいのが、私と三輪えり花さんの掛け合いである。
何しろ、この「シェイクスピア遊び語り」シリーズの売りは、「レベルは高く・敷居は低く」なのであるから、トークの掛け合いは重要な要素だ。
笑いながら気楽に楽しんでいるうちに大切な事を学んで頂く、これこそ劇場文化の一翼を担う者として、冥利に尽きる役目だからである。

最近「シェイクスピアはそんな簡単なものじゃない」と言われた。
「ではシェイクスピアはどんなものなのですか?」と問うても、答えは返って来なかった。
更に「英国で、本場のシェイクスピアをご覧になった事はありますか?」と問うと、相手は不機嫌な表情で会話を打ち切ってしまった。

気の毒な人なのだな、と思った。
何故なら、この人はシェイクスピアを「難しいもの」にしておきたいのであろうから。
気楽に楽しまれたら、ご自分が長い間「難しいもの」と後生大事に守って来た価値観が崩壊するのだろう。

お気の毒だけれども、こちらはこちらで、一人でも多くの人に、シェイクスピアは気楽に楽しめる事を知って頂くべく、活動して行く。
私も、その楽しさを知ってから、様々な事が楽しくなったし、何より表現欲が増し、自分のパフォーマンス力も向上した様に思う。
例えば、フォルスタッフを演じてから、俄然シェリー酒に興味が湧き、今では喉のケアに(本当に良く効く!)用いているほどである。

人間は、一つの事を知ると、それに関わる事に興味が湧き、そこから枝葉の様に知識が広がって行き、その分人生が豊かになって行く。
7月5日の公演は、更にその興味を濃密にしてくれると思うし、知識だけでなく、体験もできる様に作られている。
特定の作品を取り上げていない、今回の様なアニバーサリー公演でなければ、中々出来ない事ではある。

私と三輪さんの掛け合い、歌と台詞、後藤さんのオリジナル曲とピアノ、一度で何度でも美味しい公演である。

7月5日の公演に興味が湧かれたら、お気軽に私にメッセージをくだされば、対応致します。