恒例の土曜日RUN/2019.09.28

恒例の土曜日RUN。
またまた台風が来るらしく、そのせいか湿気を含んだスッキリしない気候。
何とまぁ、インフルエンザが流行り始めたらしく、東京でも警報が発令されたと言う。

さて、質疑応答集みたいになってしまうかもしれないけれども、最近の若い声楽家さんたちから質問された事で、他の方々にも良いナレッジになるかと思われるものを幾つか気しておこうと思う。
これは、レッスン時や、TwitterのDirect Message等で寄せられた疑問にお答えしたものから抄録している。
声楽を学ぶ方々の、何らかの参考になれば幸いである。

-演奏中に呼吸音が目立つ-
人間である以上、呼吸はしなければならず、それも少なからず音はしてしまうものなのである。
ただ、あまりにも目立つ場合、「息を必要以上に量を吸いすぎていないか」あるいは「声を出す時に、必要以上に息を吐き過ぎていないか」を疑ってみる必要がある。

-演奏中に胸が下がっていってしまう-
所謂「昭和の声楽」では"有り"であったけれども、現代ではNGである場合が多く、早急に抗重力筋を鍛える必要があると思う。
取り敢えず、2リットルのペットボトルに水を満タンに満たして、開脚スクワット、デッドリフト、ベントオーバーロウ、クランチ、ベンチプレス等を始めてみては如何だろうか。

-「頭頂部を開け」と言われた-
物理的にはナンセンスだけれども、イメージとしてはかなり多く使われるニュアンスである。
耳の後ろの筋肉を盆の窪方向へ寄せるイメージを持つと、やがてその筋肉によって耳が動く様になるのだけれども、そうなると「頭頂部を開く」と言うイメージが具現化出来る様になるだろう。

-「Appoggiare(アッポッジャーレ)して」と言われた-
基本的には「上半身の支え」を指しており、腹圧で横隔膜を押し上げて息を声帯に送る時に、同時に肋間筋・広背筋・大胸筋等を挙上し、僧帽筋と喉頭をを引き下げて、高密度な声を出すのを目的とする。
私も、かつて故・ニコラ・ルッチ先生から、厳しくこれについて指導して頂いた事を思い出す。

発声と言うものは、指導者の数だけ、異なった伝え方があると思う。

そんな中で、少しでも共通言語が出来ればなぁ、と常に思っている。